日中英の3ヶ国語で、人生を3倍楽しもう

自分が話せる日中英の3ヶ国語について、習得体験と日々の気づきを記録したくてこのブログをはじめました。もし誰かの役に立てたら、とても嬉しいです。

英語は英語で学んだほうがいいってホント?

よく「外国語を習うのにその言語で覚えたほうがいい」というアドバイスを耳にします。

果たしてそれは本当でしょうか。

 

私の経験からすると、それは本当でもあり、嘘でもあると思います。

 

どういうことかというと、その学習者の状況や目的によるからです。

 

 

「本当」の場合、つまり「その言語で学ぶ」場合について、有効なのは次の状況かなと思っています。

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・赤ちゃん/子供:絵や動作などで意味が分かるような言葉や、歌やチャンツなどのリズミカルなものが有効的だと考えられます。視聴覚教育とも呼ばれています。

・大人であれば、ある程度その言語の基本が身についている人。基本的な文法やボキャブラリーがすでに習得している人。

・インプット量をこなす必要がある場合。

母語にない概念や文化を学ぶ場合。

 

 

 

では、「嘘」の場合、つまり、「母語を介して学ぶ」場合はどんな状況しょうか。

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・効率的に学びたい場合

・通訳翻訳を目的に習う場合

・抽象的な概念を学ぶ場合(母語で理解できる内容に限る)

・正確に理解したい場合

 

 

 では、その言語のままで学ぶとどんなメリットやデメリットがあるかを見ていきましょう。

その言語で学ぶ場合、母語を介さないので、いったん覚えてしまえば、瞬発力につながるのです。というのは、頭の中でいちいち訳す作業が省かれるからです。

それは赤ちゃんが母語を覚えるのに近い感覚です。

 

ただ、母語を介さない学び方だと、理解を確かめる手段が限られてしまうので、間違った意味で覚える可能性もあります。

 

例えば、「sunny」を学ぶのにこの写真を使ったとします。

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まったく英語がわからない人だと、「晴れ」だと思う人もいれば、「空」だと思う人もいるかもしれないし、「まぶしい」と思う人もいるかもしれません。

 

もちろん、これはシンプルな例なので、下の方法でも解決できると思います。

この四つの写真を一緒に並べることで、「あっお天気の話ね!」とピンとくる人は多いのではないかと思います。

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より抽象的な概念や複雑な内容になると、誤解を招きかねないので、一度母語で確かめたほうが確実だと思います。

 

また、母語を使ったほうが効率がいい時があります。

上の例で言うと、母語を使えば一発で正確に理解できますよね。

 

でも、母語を使わないで学んだほうがいい場合もあります。

それは、母語にない概念やもの、文化的な内容を覚えるときです。

 

例えば、私が日本語を習った時の話ですが、

「うれしい」も「楽しい」も中国語だと区別がつかないのです。

 

そこで、「プレゼントをもらった時」は「うれしい」と覚えて、

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「遊園地に行ったとき」は「楽しい」と覚えました。

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ちなみに、中国語だとどちらも「好开心」といいます。

 

他にもたくさん例をあげられると思いますが、私なりに出した結論はこれです。

 

直観的に学べるものは母語を介さなくてもいいと思います。

ある程度その言語の基礎ができたら、母語を介さないほうが瞬発力につながると思います。

しかし、正確に理解したい、特に抽象的な概念や複雑な内容に関しては、一度母語で確かめることをお勧めします。

 

また、その言語が持つ独特な概念に関しては、母語に訳してもわからない場合があるので、イメージや感覚で意味をつかめてみましょう。

 

結局のところ、母語を介しても介さなくても、意味を正確に理解することが目的なのです。頑なに一つの方法にこだわることはないと思います。必要に応じて、母語の力を借りつつ、学びたい言語にたくさん触れることが肝心ではないかと思います。

 

 

ご参考になればうれしいです♡